離婚相談「会話がない」(4):ケース別 解決までの流れ
2016.06.19更新
円満調停を申し立てる場合の、獲得目標を考えましょう。
円満調停の申立書では、「申立人(あなた)と相手方(配偶者)間の婚姻関係を円満に調整する」と求めます。
申立ての時点では、明確な目標がイメージできていなくても、調停での話し合いの中で調整していくことができるわけです。
調停では、申立人と相手方が、同じ日に家庭裁判所に出向き、交互に調停室に入って、調停委員(通常、男女2名)を介して話し合いを進めていきます。
ここで大事なのは、調停は話し合いの場ですので、相手方にも出席してもらう必要があることです。相手方が出席する見込みがなければ、調停は不成立となって終了してしまいます。まずは相手方に出席する気になってもらうことが、最初の目標になることもあるでしょう。
相手方も出席し、調停を重ねる中で、夫婦関係の中で困っていること(例えば、会話がないなど)を話し合い、その原因を考え、お互いが改善に向けて工夫したいと考えることができれば、必要に応じて夫婦間のルールや努力目標を定めて、調停が成立します。
または、十分に話し合って理解し合えたので、ルールは必要ないという場合には、調停の申立てを取り下げて終了することもできます。
円満調停では、最初から明確なゴール(獲得目標)を定めて、それに向かって進むことよりも、深く話し合って、今後につながる解決策をお互いに考えていくことが、大切なのかもしれません。
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